2012年08月17日 of nou style

米作り日誌/2012年8月17日

花粉


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とうもろこし…ではありません。

今まさに、イネの穂が出んとしているところです。

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出るとこんな感じになります。

よーく見ると、白い小さな花が咲いていることが分かります。

受粉したのち、いよいよ登熟の時期を迎えます。

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穂が出始める時期は、穂が一斉に上を向くので、とてもきれいな田園風景になります。

この時期になると田を見なくとも、穂が出たなと感じます。

体がビビッと反応し、

「ムムム、穂が出たな」

そう感じます。

それは血と汗のにじむ努力や、熟練の技と経験によるもの…ではありません。

花粉です。

そうです、私はイネによる花粉症のようです。

米農家がイネの花粉症、

なんとも不思議なお話です(笑)



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先日、無事に祖父の初盆を迎えることが出来ました。

多くの人にお参りいただき、ありがとうございました。

そんな中、いとこの子供2人も来てくれました。

女の子2人ですが、生き物が大好き。

ちょうど前日に草刈りをしていたところ、草むらの中にキジの卵を見つけました。

写真はその卵を覗いてる様子です。

この2人は生き物何でも好きですが、中でもカエルが大好き。

一緒に捕ろうと急かされます。

カエルをたくさん捕ったあとは、田んぼの水が深いところや少し離れた水路に出かけて生き物をあれやこれや捕まえました。

捕まえた生き物リストはこちらです。

1、カエル
2、オタマジャクシ
3、水カマキリ
4、ヤゴ
5、魚(2種類)
6、エビ
7、田金魚(ホウネンエビ)


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カエルです。

これはほんの一部で、たくさん捕まえました。

こんな色のカエルも平気で手で捕まえます。

カエルをひっくり返して、「ひっくりカエル」と何度も見せてくれました。

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水カマキリです。

まだ子供のようですが、侮ることなかれ。

田金魚を一緒に入れておいたところ、あっと言う間に食べられてしまいました。

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エビです。

透明でキレイな体をしています。

お姉ちゃんはエビとり名人で、何匹も捕まえました。

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こんな感じで魚とエビ、水カマキリを入れています。

水カマキリはこの後別のバケツに入れられることになります。

ヤゴはオタマジャクシを食べてしまったため、子供からの支持率を急激に低下させてしまいました。

その結果お役御免となり、田に返されてしまいました。

どの世界でも支持率と言うのは大事なのかもしれません。

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6月に撮った写真です。

参考までに、右にいるのが田金魚です。

尾がオレンジ色で、体は黄色っぽい色をしています。

他にも体が緑色のものもいます。

手や足をしきりに動かし、背泳ぎをしています。

またの名を「ホウネンエビ」と言い、これが出ると豊作になるという言い伝えがあります。

ちなみに左にいるのは「カイエビ」です。

よく見ると、薄い二枚の貝殻のようなものの中にエビのようなものが入っています。

まさに名前のとおり。

この生き物の不思議なところは、写真のように一匹がもう一匹をくわえて泳ぐところです。

何かしらの求愛行動なのかよく分かりませんが、とにかく不思議です。

誰が言ったのかよく分かりませんが、この二種類は「田んぼの三大生物」と言われています。

残りの一つはカブトエビです。

もう3種類ともこの時期には姿を消していますが、今回は奇跡的に田金魚を見つけることができました。



そんなこんなで、今回も長くなってしまいました。

最後まで読んでいただき、ご苦労様です。

最後の最後に現在の田の状況を少しだけ。

【コシヒカリ】
穂が出そろい垂れ下がっています。
穂が出る前に紋枯病(もんがれびょう)が出ていましたが、薬の散布により被害を最小限に抑えることが出来ました。
今月終わりまで水の管理を行い、9月のはじめに収穫予定です。
今のところ去年よりも出来がいいような気がします。

【ヒノヒカリ(一回目)】
穂が出始めています。
ポツポツとフライングして出る穂があり少し気になりますが、葉もしっかりしており、根も健全だと思われます。
これからも根の活力を維持しつつ、水の管理を徹底していく必要があります。

【ヒノヒカリ(二回目)】
少しだけ穂が出ていますが、これから一斉に穂が出始めます。
こちらも一回目に植えたヒノヒカリと同様、水の管理が特に大事な時期にさしかかっています。